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2014-02-23

ソチオリンピック

まず、ここまで支えてくれた仲間、家族、スポンサー、サポーターの皆さんに心から感謝申し上げます。

結果、自分の実力が及ばなかったと言う最大の理由で分かっていたトラップに捕まり
コースアウトをしました。
自分の2本目の番号から必ず攻めなければいけないと言う順番で
今までの全てをぶつけようとスタートしました。必ず自分はメダルまで捲り上げる事が出来ると信じ込んでスタートしました。
誰よりも強い気持ちで望んだと思います。もちろん全員が強い気持ちで望んでいると思いますが自分が一番だと思いスタートしました。

4度目のオリンピックと多くの方に言われる事がありますが
自分がオリンピックの金メダルや世界で勝つ事を目標に設定したのは
小学校3年生の時でした。それから今まで色んな事を我慢したり
色んな犠牲を払いありとあらゆる方向からアルペンスキーに愛情とありったけの挑戦をしてきました。
ですがオリンピックで結果を残せませんでした。
今の正直な感想はオリンピックは最強に難しかったです。

悔しいの一言です。

今日の二本目のセット。難しかったと思います。
だからこそ絶対に攻略して上に行きたかった。終わってからでさえも攻略したかったと
コースを思い返して、セットを思い返してしまってるほどです。

色んな物を賭けて生活してきて、色んな物を排除して生活してきて、本当に多くの物を我慢して人生アルペンに捧げたつもりで居たんですが
この四度のオリンピックの結果を見る限りきっともっともっと捧げなければいけなかったんだと思います。

次の四年も、来年も僕にはもうありません。
残すはスロベニアであるワールドカップです。そこで結果を出す為に今からどう生活するかどう準備をするか、どう戦うか闘争心を最大に燃やして今よりも燃やしてやって行きます。

本当に多くの仲間達に支えられてアルペンやってきました。
最後の1ターンまでサポート宜しくお願いします。
そして自分、今回がまた自分の中で一番の悔しさ味わいました。
もう次のレース見てます。絶対に諦める様な事しないです。
最後の最後までアルペンレーサーで行きます。

夜遅くまで応援してくださった皆様に心から感謝です。ありがとうございます。


もう一つ最後に。

もし若い選手がこの僕の文を目にしていてくれたならそんな皆に伝えたい。
目標設定はとにかく本当に本当に一番高い所に置く事
そうすればきっとその生活スタイルにも食生活にもなって行くと思う。
スポーツって上がったり下がったり這いつくばったり簡単に成長したり
そんな事がいとも容易く起きる。
その都度、一番下から強い自分になって次のステップを踏み出す事が
力だと自分は思ってる。それこそが人が闘う上でも生活して行く上でも必要な事で
一番素敵な事だと思います。
スポーツをしている時間なんて人生の中でほんの一瞬に過ぎなくて
そんな一瞬を無駄にしない為にも大人になって行く糧としても常に前向きに
常に真剣に常に一生懸命に自分の中で闘ってもらいたい。
やってもやっても出来ない事なんか無いよ。ほんのタイミングだけ。
そのタイミングが合えばきっと皆にとっての成功が近い将来訪れると思う。

日本代表から落ちたとかコースアウトしてしまったとか怪我をしてしまったとか
人それぞれ本当に多くの難題や壁に打ち当たる時があると思うけど
その都度、折れる事無く腐る事無く階段を一歩一歩登る様にやって行けば
素晴らしい未来があるから。どんな時も自分自身の力を疑わず信じ切る事
それが本当に最高の未来に繋がると思う。

これは俺自身にはプレイしている本人には当てはまらないけど
どんな時も最大限やってどんな時も腐らずやってその結果たとえ自分の目標に届かなかったとしても次のステップに「さぁ!行こう!」って強い気持ちで望む事が出来れば
それはある意味での成功だと僕は思います。

全中やインターハイ、インカレ、または国体、町民大会でも良い。
どんな物でも皆が終わった後にすぐ次のステップにむかえれば成功だと思うから
若い選手には頑張ってもらいたい。スキーに限らずどんな種目の選手でもそれは同じだと思う。日本のスポーツシーン全体で頑張ってる皆に成功を手にしてほしい。

僕自身もこれから先も満足とは何かという事を生涯通して探して追い求めて行きたいと思います。

日本のスポーツ界に一人でも多くのメダリストが生まれる事も心から祈っています。